2008/06/06

じごくのそうべえ


子どもにおおウケまちがいなしの一冊ですね。




















軽わざ師のそうべえが綱から落ちてあの世へ行くんですが、

仲間達と楽しく懲りずに地獄の数々の拷問をくぐりぬけ、

しまいにはえんま大王もギャフンの展開です。



ただただ面白いです。

だって、元ネタが上方落語だから。



全編関西弁です。声に出してまくしたてるように読んでいると、

こっちもノリノリになってきます。



特に人を呑み込む鬼をやっつけるくだりはサイコーです。



読み聞かせのとき、教室は爆笑の渦です。



こっちもノリノリ、そっもノリノリ

会場はもう、熱気ムンムンですよ。



この間は、担任の先生に帰り際にきかれちゃいましたよ。

「おかあさん、なんでそんなに関西弁がうまいんですか???」

「和歌山出身ですから!!」(内心力こぶ)



この『じごくのそうべえ』は人気のある絵本なので、

読み聞かせで読まれる機会も多いようです。

それを承知の上で、

読んだクラスがわが子のクラスだったりすると、夜に

「ね、お母さんの『じごくのそうべえ』どうやった?」

「おもしろかったで。」

「うけてたでなー」

「うん、みんな笑ってたで」

「今まできいた『じごくのそうべえ』の中で一番じょうずに読んでたと思えへん?」

(鼻ふくらみ気味)

「あー、うん、そうかもね」

(よっしゃあ!!○○くんのお父さんに勝ったうぉぉぉ〜!)



と、私の「十八番」の本なのです。



この、はちゃめちゃなストーリーを盛り上げるそのイラストがまた

いきいきとしていて、躍動感が合って、大胆かつ細かい描写でいいんですよ。

その絵を描いた人は田島征彦さんです。

高知県ゆかりの方なので、読んだ後は必ずそれも言います。



すると、子ども達も感激倍増!を狙っている。



高知 四六四九ぅ!


田島征彦さんは同じく絵本作家の田島征三さんと双子の兄弟です。

お二人は、子ども時代をお父さんの実家のある高知県で過ごされたそうです。

このことは、田島征三さんが子ども時代のことを書いたエッセイ

「絵の中のぼくの村」が映画化されて、ベルリン映画祭で銀熊賞をとったので、

映画好きの方はご存知かもしれません。

高知県で撮影されたにもかかわらず、高知の人でも知らない方が多いです。



9 件のコメント:

くすだま さんのコメント...

うちも大好きです!

毎晩寝る前に読んでいたので、

息子ほとんど覚えてます。



ということは、毎晩あのノリです(^^;;;

お話にも絵にも躍動感があって

絵本ってほんとにおもしろい!と思える作品!

tiotioさんの読み聞かせ、聞きに行きたいです〜。



「だいふくもち」今度読んでみます。

あと、続編でそうべえがごくらくへ行ったり、

再びじごくへ行ったりしますが、

やっぱりこの一番最初のがおもしろいです。

















tiotio さんのコメント...

しらすのなかむらさんへ



コメントありがとうございまーす!

そうですねえ、土佐弁は関西弁系のイントネーションです。

岡山とかの人が、「土佐弁って関西弁に似てる」と言ってるのを聞いたことがことがあります。

ただ、じごくのそうべえにでてくる、あのコテコテの噺家風関西弁は、ぜんぜん土佐弁とは違いますね。



ところで、その「だいふくもち」はなかなかおもしろそうで気になりました。次回読み聞かせに、いただき!



紀州の語り部さんへ



いいですねー。語り部キッズもお父さんの(?)ノリノリ読み聞かせをたのしんでいるのね きっと。



紀州の語り部 さんのコメント...

うちにもありますよ。娘がもってます。

しらすのなかむら さんのコメント...

高知のコトバのイントネーションは、関西ではないのですか?



田島征三さんの絵本で、「だいふくもち」というのがあって、

地獄のそうべえが、こてこて大阪弁なように、

高知弁で、アジがあるんです。



関西イントネーションでいいのかなと思っていましたが、

ちがうのかな〜?



一度、本場の高知弁できてみたいです。

tiotio さんのコメント...

よろこぶでー。

「もっかい読んで」コールが湧き上がること間違いナシ!

V-Nori さんのコメント...

そんなにおもしろいんだー。

早速、図書館に借りに行ってくるわ。

息子喜びそう(●^^●)



またおもしろい本紹介してね!

tiotio さんのコメント...

くすだまさん



コメントありがとうございますー。

ですよね、あれは、子どものリクエスト回数多いですよね。

ストーリーも、さんざん盛り上がっといて

最後のオチがまさにオチってかんじで面白いんですよね。



続編が何冊が出てることは知ってましたが、

なぜか、まゆつばなかんじで、

まだ読んだことありませんでした。

そうですか、やっぱり「じごくのそうべえ」がナンバーワンですか。それを知ってしまうと安心して続編も今度読めます。(妙に期待をせずに読めるから←変な安心感)





V-Nori さんのコメント...

早速、図書館で借りて読みました〜。



娘は、「知ってるよ〜その本、学校で読んだもん」って。

息子に読んだら、興味津々でした。



でも、あの本を上手に読み聞かせするとは、tiotioさんかなり読み込んでいますね〜。

読み聞かせするには、とっても難しい本だと思いました!



昨日、モチモチの木を息子に読んだ後に、

「ママがお腹痛い〜って言ったらどうする、この子みたいにママのために夜の道をおばあちゃん家まで行ける?」



って聞いたら、にやにやしながら「うん」と言っていました。

夜にお化けが怖くてひとりでトイレいけないのに・・・。

子供は、その物語の世界に入れるほど純粋だから可愛いよね♪

tiotio さんのコメント...

やっぱり。高学年になると、ほとんどの子が一度は読んでるんですねー。

私は読んでるうちに、なりきっちゃいます。

誰に?もちろん米朝師匠に。高座にあがっている気分になってしまうんですよ。

なにしろ、「おはこ」ですから。ほほほ。



モチモチの木!なつかしいー。

やっぱ、お母さんが大好きなんですねー。かーわい〜。



あー、モチモチの木の実で作ったお餅を食べたい!

そういえば、私が子どものときって、モチモチの木は教科書の定番だったけど、うちの子の教科書には載ってなかったな。

よし、これも読みきかせに使えるわ!



ありがとう!!