2008/02/19

でんでんむしのかなしみ


 浮気を繰り返しながら読んでいる、友達から借りた高橋克彦の「火怨」も佳境に入ってきたけれど、

ここでまたまた浮気してます。

こんなときの浮気の相手は大抵ミステリーとか別の友人に勧められてハマってしまった村上春樹なのですが、

今回の浮気相手は新美南吉です。


新美南吉・・・「手袋を買いに」「ごんギツネ」は懐かしい方も多いと思います。今も子どもが本読みの宿題で読んでます。

月2回小学校で読み聞かせのボランティアをしているので、

今度は何を読もうかなと近所の図書室へ物色しにいきました。


そこで今回選んだのは、新美南吉の「でんでんむしのかなしみ」です。






















10ページにも満たないお話ですが、感動です。


あるいっぴきのでんでんむしが、たいへんなことにきがつくのです。

「わたしの せなかの からの なかには かなしみが いっぱい つまって いるでは ないか」


えほんの絵がまたすばらしいので、えほんを見てほしいのですが、

ネットに本文全文あります。

あとがきによりますと、このお話は皇后美智子さまが1998年インドでの国際児童図書評議会世界大会での基調講演(ビデオ)で、幼い頃に読んでもらったこのお話について、思いがけないときに、何度も記憶によみがえってきたと語られたそうです。


シルヴァスタインの「おおきな木」以来の出会いを感じましたよ。
























この「でんでんむしのかなしみ」には、多分、大人の人たちが若い人たちに伝えたい大切なことが簡潔に二つ盛り込まれているように感じます。それは私にとっては自分自身をも励ましてくれる強烈なメッセージでした。



おすすめです。


ちなみにこの日、新美南吉をほかに3冊借りました。どれもじぃぃ〜ん。です。

あ、今晩から「火怨」に戻ります。




2008/02/04

有名な学校






今日は、結構有名な明徳義塾ってゆう学校のお話です。



野球では智弁和歌山と張るくらい有名だと思うんですが。

(ちなみに高知で「智弁和歌山は和歌山で一番の進学校だ」と教えてあげると皆びっくり仰天する。)



明徳といえば、サッカーではサントス、ゴルフではさくらちゃん、

そして相撲では朝青龍を生んだスポーツ名門校なんですよ。

ただ、ご存知の通りみんな高知出身じゃないんだけどね。



明徳義塾高校のある、土佐市の近くには、青龍寺っていうお寺があって、朝青龍の名前はここから来ています。



※ 私はそれより東寄りの清瀧寺(きよたきじ・字が似てる)も好きです。こちらは戒壇巡りができる、という体験型のお寺です。どちらもおすすめです。



あ、学校の話に戻ります。

そしてその学校は、全寮制で多分男子は全員丸刈りで、

その厳しさに脱走しようもんなら、

絶対途中でのたれ死ぬっつーくらい人里離れた山深いところにあるんですよ。



そんな明徳義塾にちよつと用事があって9月頃にバスで出かけました。

そしてそして相撲部の練習をなんと見学させてもらったのです。

うふ。



家族そろって大相撲ファンで、大興奮の私はヤング力士たちと

友人の変態を見るようなまなざしもそっちのけで

写真を撮りまくっちゃいましたよ。



「鉄砲」という稽古があるのですが、

(太い「鉄砲柱」とよばれる柱に向かって行う突っ張りの稽古です。)

琴奨菊が高校生のときには一本折っちゃったそうです。

きゃあぁぁたくましー。



今日はそんな彼らの練習風景をご覧あれ。







股割り・・・す・すばらしい!
















四股踏み















すり足












ルーティーンに基礎を毎日毎日稽古するんですね。すばらしい。

「近頃の子供たちの相撲離れがさみしい。」と部員の皆さん(部員5人うち高3が3人)とコーチも言ってました。



豆知識)相撲の土俵の四隅の房は、東西南北でそれぞれ季節と神様(動物:亀龍孔雀虎)色(黒青赤白)が決まってるんですよね。今度大相撲をテレビで観たときに確認してみてくださいね。そのほかいろんな小道具にもちゃんと意味があって、感心するんですよ。