2008/06/20

藤原伊織さん

私が本を読むときは

読まないといけない理由があって読むか、

友人のプレゼンで読むか、(人って面白かった本はかなり熱心にプレゼンしてしまうよね)

新しい作家に自らチャレンジする時なら、

その作家が、江戸川乱歩賞をとったことのある作家だと、

ハズレは無い。

と信用して読みます。



藤原伊織さんの場合、まず名前に惹かれました。



そして、「テロリストのパラソル」で

江戸川乱歩賞をとったことがあるというお墨付きでしたので、

するりと読んでみようと思いました。



(私に対しては直木賞はあまり宣伝効果はありませんが、

「テロリストのパラソル」は直木賞も同時受賞だそうです。)



私がそうして最初に藤原伊織さんの本を読んだとき、

藤原伊織さんはまだ電通にお勤めで、

病気にもなっていませんでした。

お勤めをしながらの執筆活動なので、次々に新刊がでるということは無かったようです。



なんだろう。

独特の孤独感のある文章に惹かれました。

急がないペースで色々藤原作品を読んで行こうと決めました。



けれどもしばらくして癌を患っていることを公表されました。

そして、昨年、2007年5月に他界されました。



まだ読んでない藤原作品が何冊かあります。

でも、これ以上新刊は出ないんだと思うと、

読んでしまいたくない・・・という思いもあります。



あの文章を思い出すと、私だけではなく、

色んな人に藤原伊織さんを忘れてほしくないと思い、

藤原伊織さんのことをちょっとだけ書いてみました。





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