2008/07/25

だいふくもち

まえに、「じごくのそうべえ」について書いたとき、

いただいたコメントにありました、「だいふくもち」。



1学期最後の読み聞かせで読みましたので、

忘れないうちにご報告しておきます。










田島征三さん作です。



ある日、貧乏で怠け者のごさくの家の床下から声が聞こえます。

なんと声の主は300年も何も食ってないという大福餅でした。

腹が減ったということで、言われるがままに隣家から分けてもらったあずきをやると

その大福餅は小さな大福餅をぽこんぽこんと出すのです。

その小さな大福餅があんまりおいしいので、

怠け者のごさくにしては頑張って、店を出します。

大福餅は売れに売れ、ごさくもちょっといい生活ができるようになりました。

そこで、もっと儲けてやろうと思ったごさくは、

あずきを無理矢理大福餅に食べさせようとします。



ごさくに無理矢理あずきを食わせられた大福餅と

欲を出したごさくの運命は、その挿絵とともに

空恐ろしさを残します。



さいごのページには文字はありませんが、

ごさくも大福餅もいなくなった、その後の家が描かれています。

その絵は文字以上に伝わってくるものがあります。



文章に沢山の土佐弁が使われていて、

普段なら

「私も土佐弁初段ぐらいいってるかな」

なんて足を組んで自慢げに髪をかきあげる私も、

「うーん、まだまだ3級くらいかな」

と正座に座りなおさざるをえない状況でした。



子ども達の反応は、

最初は土佐弁が出て来たりして、笑顔でたのしそうに聴いてました。

でもラストのあたりでは「しーーーーん」

かなりまじめに聞き入ってました。

かなり興味深かったようです。



この、「だいふくもち」は、私も知らなかった本でしたし、

子ども達もほぼ全員が初めてでした。

高知で広めていきたいと思います。



ありがとうございました!



2 件のコメント:

しらすのなかむら さんのコメント...

��かなり興味深かったようです。

よかったですね〜!



但馬さん>土佐弁>お話も高知の民話



なのでしょうね。

それに高知でみんな知ってたら、但馬さんもうれしいでしょうね。



私は、和歌山県立美術館で開催された「はじめての美術ー絵本原画の世界展(03年)」でこの本を知りました。

tiotio さんのコメント...

しらすのなかむらさん

高知が全面に出たかんじの絵本なので、

当然高知の本屋さんや図書室には定番であると思っていたら

以外と古いからかな?

なかなかありませんでした。



田島征三さんがこの本に対する思いを綴っているものを

先日読み、ますます、高知にもっと広めたい!

と思いました。