私が本を読むときは
読まないといけない理由があって読むか、
友人のプレゼンで読むか、(人って面白かった本はかなり熱心にプレゼンしてしまうよね)
新しい作家に自らチャレンジする時なら、
その作家が、江戸川乱歩賞をとったことのある作家だと、
ハズレは無い。
と信用して読みます。
藤原伊織さんの場合、まず名前に惹かれました。
そして、「テロリストのパラソル」で
江戸川乱歩賞をとったことがあるというお墨付きでしたので、
するりと読んでみようと思いました。
(私に対しては直木賞はあまり宣伝効果はありませんが、
「テロリストのパラソル」は直木賞も同時受賞だそうです。)
私がそうして最初に藤原伊織さんの本を読んだとき、
藤原伊織さんはまだ電通にお勤めで、
病気にもなっていませんでした。
お勤めをしながらの執筆活動なので、次々に新刊がでるということは無かったようです。
なんだろう。
独特の孤独感のある文章に惹かれました。
急がないペースで色々藤原作品を読んで行こうと決めました。
けれどもしばらくして癌を患っていることを公表されました。
そして、昨年、2007年5月に他界されました。
まだ読んでない藤原作品が何冊かあります。
でも、これ以上新刊は出ないんだと思うと、
読んでしまいたくない・・・という思いもあります。
あの文章を思い出すと、私だけではなく、
色んな人に藤原伊織さんを忘れてほしくないと思い、
藤原伊織さんのことをちょっとだけ書いてみました。
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