2009/05/28

高知県 安芸郡 奈半利町 ーなはりー



先週末、「下見」と称するワンデイトリップに奈半利(なはり)町へ行ってきました。

奈半利町とは、ココです。

高知市から室戸岬へ向かう道中にある町です。



今まで素通りでした。



奈半利町のことをあまり知りませんでした。

それが友人の一人が、なはり、なはり とあんまり言うものですから、

じゃあ、行っとこうかなと、行きました。



いいところでした!!マジで。



まず、「なはり浦の会」という、町並みボランティアガイドなどの活動をされている方達がすばらしいです。

明るくて、楽しくて、おおらかで、最高です。



その、「なはり浦の会」の方に要所要所を案内してもらいました。



奈半利のみどころの一つに、その町並みがあります。

町並みの何がいいかというと、ずばり石塀です。





















↑石塀について説明してくれている「浦の会」の方。



ちなみに、この石塀は、藤村製絲工場の石垣です。



この藤村製絲工場でかつては国内最高級の絹糸を作りだしていましたが、和装の減少などにより平成17年にこの工場での生産を停止し、藤村製絲株式会社は現在、ブラジルの工場を拠点にエルメスのスカーフを制作するなど、世界規模の製造活動をしています。

けれども、この工場自体は、後に平成19年に経済産業省「近代化産業遺産」に指定され、今も往時のままに整然と機械類が規則正しく並び、隅々まで整備され、見学者を迎え入れてます。



もちろん工場内も見学させていただきました。「浦の会」の方が、繭の仕入れから絹糸の仕上げまで全工程を解説してくれました。



明治時代は日本を支える産業だった生糸産業。現在、国内にはたった2つの工場が群馬県と山形県にあるだけだそうです。



日本の高水準の生糸生産技術を思いながら、今にも動き出しそうに整備された機械類を見ていると、「あゝ野麦峠」を久しぶりに観たくなりました。





奈半利って山があり、海があり、かつては外から高知へ向かう時の重要な中継地点として栄え、豊かなところだったようです。なので、現在も多く残っている古民家は、ほんとうに素晴らしいです。



この日訪れたのは、高田屋さんと浜田邸です。



高田屋さんでは、つい先日、結婚式が行われたりしました。町を練り歩いて古民家で行う、昔ながらの結婚式はテレビでも紹介されました!

ここではご主人がお宅と蔵の中も案内してくれました。

蔵には、貴重な昔の御道具類や、河田小龍の絵図、夏目漱石の友人で浜口雄幸とも親交のあったおじいさんにまつわる様々な写真や書類、まあ、色々と見せていただきました。

さらに、ご主人自慢のこだわりの鯛焼きとコーヒーをごちそうになりました。

両方とも超!おいしかったです。



浜田邸は・・・。

すごかったです。ほんとうにすごかった。

わりと最近、母屋の一部を修復されたそうで、その修復を担当した大工さんが、見所を解説してくれました。

↓玄関外から



























↓玄関天井の細工について説明してくれた大工の西岡さん。






















↓すごく細工の凝った神棚です。作り付け



























↓欅の欄間。分かりづらいですが、これだけでもすごかった。


























↓この長押と床の接ぎ方の細工がすごいらしい。大工さんもどうやってるのか知りたくて床下から見たけどわからなかったくらい、凝った接ぎ方らしい。

 

















































他にも、四方柾を使ってる柱が何本かあったり、違い棚で使われている筆返しの細工が余りにも凝ってることとか、本当に見所満載でした。



※ちなみに、この浜田邸は、なんと俳優の浜田寅彦さんの生家です。



あと、珊瑚遊覧船というのがあって、グラスボートで珊瑚を見に行きました。

奈半利にこんなに大きな珊瑚礁があるとは知らなかったので、

期待以上の珊瑚の量に、びっくりでした。



↓テーブル珊瑚






















奈半利の珊瑚の変わっているところが、テトラポットの上に平気で広がっているところらしい。

たしかに、テトラポットって環境に良くないとか聞いた事があるけれど、どういうことなんだろう。



まあ、盛り沢山でしたが、まだまだ見足りないです。



近いうちにもう一回行きたいです。





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