この週末を締めくくる(私の)イベントは、
ミュージカル鑑賞でした。
「土佐弁ミュージカル」です。
演じているのは全て高知在住の外国人の方からなる、
GENKI青年会というボランティア団体の方達です。
私は今回で3回目の鑑賞でしたが、この団体は平成8年から毎年この時期に
この、「土佐弁ミュージカル」なるものを上演しています。
脚本から、衣装、振り付け、etc..を地元ボランティア数名の方を除き
ほとんど自分たちで(つまりガイジンが)やっています。
もちろん全て土佐弁です。
高知市だけではなく、高知県下数カ所で何回かに分けてやってます。
会場で募金活動をしますが、鑑賞は無料です。
集められた募金は毎年高知県下の中高生の留学資金に充てられています。
(選考の結果、今年も高校生の女の子が留学中だそうです。)
地域に根付いた文化交流が評価され、
2005年度の国際交流基金「地球市民賞」を受賞してます。すばらしい。
日本語もままならない方達が、あそこまでかなりコアな土佐弁の台詞を
マスターするのは、並大抵のことではなかっただろうと毎回感心します。
きっと脚本はもっと大変だったと思う。
ギャグやツッコミを随所に散りばめていて、見事でした。
しかも、出演者はALTとかの方がほとんどなので、ダンスをやってたとか、
歌をやってたとかそんな特別な方達ではないのです。
一昨年は、アントニオとクレオパトラと
土佐藩初代藩主 山内一豊、千代夫婦をなぞらえたラブコメでした。
昨年は、ギリシャ神話のヘラクレスが四国八十八カ所巡りで嫁を捜すという、
これまたラブコメでした。
そして今年は、坂本龍馬とお龍さんが長州と薩摩の仲を取り持つのに一肌脱いだ、
ありえねー裏話でした。もちろんラブコメです。
客席には出演者の友人達の外国人も沢山来てました。
彼らは、「ヒューヒュー」とか「イエーイ」とか盛んに楽しそうでしたが、
果たして、内容はわかっていたのだろうか。
私は子どもが毎年楽しみにしているので、今回も子ども達と一緒に行きました。
とっても面白かったので、子ども達は今年も大満足のようでした。
見どころは、彼らの土佐弁です。
標準語「知ってるから」
ジモティーの土佐弁「知っちゅうき」
外人の土佐弁「しっっちゅうっきい〜」
これが、子ども達にはおもろいようです。(私にも)
注)どうも、高校時代 英語に(も)泣かされた私には、
彼らが日本語に苦戦しているのをみると楽しいという、
妙なクセが身に付いてしまっているようです。
「君たちもがんばりたまえ。ははは。」みたいな。
彼らの活動はミュージカルだけではなく、
ちょっとした映像祭も年に一度やってます。
高知に滞在している間に、高知の方と本当に密度の濃い交流をしてくれる彼らに、
私たちもいい思い出を作ってお国に帰っていただきたいと切に思います。