私が住んでいるところは住宅地ですが、車で5分も行けば、一面に広がる田んぼを眺めることができます。
いつも道場に行くとき、その田んぼの中を抜けて行きますので、四季折々の田んぼの風景を楽しむことができて、私も子どももその眺めが好きです。
今朝、そんななじみの景色が目に飛び込んできました。
NHKの7:45からのローカルニュースの枠でのことです。
テレビでは、そのなじみの田んぼで稲刈りをしていますが、その稲刈りの機械がちょっとかわっていて、刈り取った稲を上手にどでかいペレット状に束ねるのです。それをさらにラッピングして、どこかに運ぶようです。
高知は、もともと二期作がさかんでした。今も、日本一お米の収穫が早いことで知られています。
7月に入ればもう稲刈りが始まります。
稲刈りがはやいので、刈り取ったあとの株からまた稲がでてきて、秋になると再生稲が立派に育ちます。テレビで刈り取られていたのはその、再生稲です。
けれど、農家の人は国の政策などで、再生稲は廃棄していたそうなんです。
そんな再生稲を運ぶ先は、高知市で牧場を営む川渕さんの牛舎です。
そうです。牛の飼料になるのです!
今まで川渕さんは、牛の飼料は外国から輸入した牧草を仕入れていたそうです。
けれども昨今の物価高で牛の飼料代もかさむばかり。そこで目をつけたのが再生稲です。
しかも、牛も再生稲が大好きなようなのです。
従来の飼料と再生稲の飼料を場所を分けて置いておくと、なんとほとんどの牛が再生稲の方へ移動して、再生稲をむしゃむしゃ食べるのです。
再生稲はもともと廃棄されていたものなので、格安で手に入ります。従来の輸入飼料より断然格安です。
まだ、再生稲を収穫させてもらえる農家を開拓中なので、川渕さんは昼間車で移動するときも田んぼに目を走らせます。再生稲の伸びている田んぼに人がいるのをみつけるとかけ寄って、稲刈りの交渉をする毎日だそうです。
近い将来には、全飼料を再生稲にしたいとのことでした。
ただ、その特殊な稲刈り機は今年はメーカーから製品のモニターとして無料で使わせてもらえているけれど、来年以降は購入(1,000万円以上するらしい)しなければならないので、コストは今よりはかかることになるそうです。
高知県の畜産振興課も稲を飼料として育った牛から絞ったミルクの成分などに興味津々で注目しているそうです。
牛の飼料を輸入するために、CO2が排出されるなんてなんだかいやだし、牛の飼料も地産地消できるなんて、素晴らしい!
0 件のコメント:
コメントを投稿