まえに、「じごくのそうべえ」について書いたとき、
いただいたコメントにありました、「だいふくもち」。
1学期最後の読み聞かせで読みましたので、
忘れないうちにご報告しておきます。
田島征三さん作です。
ある日、貧乏で怠け者のごさくの家の床下から声が聞こえます。
なんと声の主は300年も何も食ってないという大福餅でした。
腹が減ったということで、言われるがままに隣家から分けてもらったあずきをやると
その大福餅は小さな大福餅をぽこんぽこんと出すのです。
その小さな大福餅があんまりおいしいので、
怠け者のごさくにしては頑張って、店を出します。
大福餅は売れに売れ、ごさくもちょっといい生活ができるようになりました。
そこで、もっと儲けてやろうと思ったごさくは、
あずきを無理矢理大福餅に食べさせようとします。
ごさくに無理矢理あずきを食わせられた大福餅と
欲を出したごさくの運命は、その挿絵とともに
空恐ろしさを残します。
さいごのページには文字はありませんが、
ごさくも大福餅もいなくなった、その後の家が描かれています。
その絵は文字以上に伝わってくるものがあります。
文章に沢山の土佐弁が使われていて、
普段なら
「私も土佐弁初段ぐらいいってるかな」
なんて足を組んで自慢げに髪をかきあげる私も、
「うーん、まだまだ3級くらいかな」
と正座に座りなおさざるをえない状況でした。
子ども達の反応は、
最初は土佐弁が出て来たりして、笑顔でたのしそうに聴いてました。
でもラストのあたりでは「しーーーーん」
かなりまじめに聞き入ってました。
かなり興味深かったようです。
この、「だいふくもち」は、私も知らなかった本でしたし、
子ども達もほぼ全員が初めてでした。
高知で広めていきたいと思います。
ありがとうございました!
2 件のコメント:
��かなり興味深かったようです。
よかったですね〜!
但馬さん>土佐弁>お話も高知の民話
なのでしょうね。
それに高知でみんな知ってたら、但馬さんもうれしいでしょうね。
私は、和歌山県立美術館で開催された「はじめての美術ー絵本原画の世界展(03年)」でこの本を知りました。
しらすのなかむらさん
高知が全面に出たかんじの絵本なので、
当然高知の本屋さんや図書室には定番であると思っていたら
以外と古いからかな?
なかなかありませんでした。
田島征三さんがこの本に対する思いを綴っているものを
先日読み、ますます、高知にもっと広めたい!
と思いました。
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