2008/07/26

赤い風船


 私がまだ10才くらいのときのこと。

夏休みに地区の子ども達対象に映画が上映されました。

その時上映された映画が「赤い風船」という映画でした。




















フランス映画でした。

ひとりぼっちの少年がふわりとやって来た赤い風船と仲良しになる話です。

詳細は覚えていないのですが、

不思議な映画でそのあともずっと頭の片隅で気になる映画として存在してました。

私が高校生くらいのときのこと。

「坊やの人形」という映画をたまたま観ました。

この映画は、60年代の台湾の庶民の生活を3人の監督が描いたオムニバス映画です。

この映画を観て以来、私はホウ・シャオシェン監督の大ファンです。

8年くらいまえのこと。


本屋で「赤い風船」という絵本をみつけました。

「あ!」というかんじです。




















すぐに手に取って読んでみると、まさにあの「赤い風船」のストーリーでした。

イラストはなんと、いわさきちひろさん!

家に帰ってから改めてまじまじと読んでみますと、

あとがきに、映画の「赤い風船」を絵本にしたと書いてありました。



ますます、あの「赤い風船」が気になっていました。



ら、

な、なんと、この夏



「ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン」という映画が公開するとな!!!





















参考サイト↓↓↓↓↓

http://ballon.cinemacafe.net/



パリのオルセー美術館の開館20周年記念の映画製作に監督としてホウ・シャオシェン(候孝賢)監督が選ばれたのです。そして、テーマは「赤い風船」へのオマージュ(仏語:敬意)。

主演はジュリエット・ビノシュで、この映画の中での演技はかなりの高評価です。

ちなみに、オマージュなので、「赤い風船」とは関係が無くもないけれどストーリーは別物です。



私は、機会があれば観たいですが、現在のところ四国での上映は無いようです。

ラッキーだったら、自主上映で観られます。四国ではよくあることです。



なんといっても一番感動したのは、

私と同じように、「赤い風船」が忘れられず、ホウ・シャオシェン監督が大好きな人が

世界中にいるんだわ!ということでした。



2008/07/25

だいふくもち

まえに、「じごくのそうべえ」について書いたとき、

いただいたコメントにありました、「だいふくもち」。



1学期最後の読み聞かせで読みましたので、

忘れないうちにご報告しておきます。










田島征三さん作です。



ある日、貧乏で怠け者のごさくの家の床下から声が聞こえます。

なんと声の主は300年も何も食ってないという大福餅でした。

腹が減ったということで、言われるがままに隣家から分けてもらったあずきをやると

その大福餅は小さな大福餅をぽこんぽこんと出すのです。

その小さな大福餅があんまりおいしいので、

怠け者のごさくにしては頑張って、店を出します。

大福餅は売れに売れ、ごさくもちょっといい生活ができるようになりました。

そこで、もっと儲けてやろうと思ったごさくは、

あずきを無理矢理大福餅に食べさせようとします。



ごさくに無理矢理あずきを食わせられた大福餅と

欲を出したごさくの運命は、その挿絵とともに

空恐ろしさを残します。



さいごのページには文字はありませんが、

ごさくも大福餅もいなくなった、その後の家が描かれています。

その絵は文字以上に伝わってくるものがあります。



文章に沢山の土佐弁が使われていて、

普段なら

「私も土佐弁初段ぐらいいってるかな」

なんて足を組んで自慢げに髪をかきあげる私も、

「うーん、まだまだ3級くらいかな」

と正座に座りなおさざるをえない状況でした。



子ども達の反応は、

最初は土佐弁が出て来たりして、笑顔でたのしそうに聴いてました。

でもラストのあたりでは「しーーーーん」

かなりまじめに聞き入ってました。

かなり興味深かったようです。



この、「だいふくもち」は、私も知らなかった本でしたし、

子ども達もほぼ全員が初めてでした。

高知で広めていきたいと思います。



ありがとうございました!



2008/07/22

新聞インタビュー

20日、たま駅長の特別賞与及び夏用の帽子の戴帽式に行ってきました!



もちろん、いちご電車に乗って行きました。



すごい人出でした。駅員さんは、カラフルな格子柄のお揃いシャツを着ていました。

テレビで観たことのある、和歌山電鐵の社長さんもいらっしゃいました。



そして何より、マスコミ関係者のでかいカメラが5-6台来ていたのに驚きました。



さ、さすがセレブ。。。



主役のたま駅長は、想像以上にご立派でした。

あんな人だかりの中でも、ぐずったり、逃げたりせず、

堂々と定位置にござらっしゃる姿は、

ありがたかったですねー。



で、帰りはおもちゃ電車でと思い、ホームで待っていると、



若いスーツ姿の女性がやってきて、

「こんにちはー!M新聞です!」

「今日は、たま駅長をみにきたのですか?」

「どこからきたのですか?」

「えー、高知???」

「小学校はなんていう小学校ですか?」

「何才ですか?」

「何年生ですか」

「お名前は?」

「お母さんも、お名前と年齢構わないですか?」

「たま駅長のことをどうして知ったのですか?」

「たま駅長をみて、感想はどうですか?」

うんぬんかんぬん・・・。

このあとも、記者さんとちょっぴりお話も弾んで、別れました。



こ、これは、もう、山本高広のテンションで

「キターーーーーー!!!!」でしょう。



え、え、え、エム新聞って言ってたよね、

今日は、日曜日で、夕刊休みだから、明日の朝刊に

ひょっとして、載ったりしてーえええん♪



おもちゃ電車の中でガチャガチャをするもルンルン。

内装のクッションの柄が駅員さん達のカラフルシャツとお揃いの柄だと

気付くもルンルン。

帰り着くのに各乗換駅で30分近く待つはめになるもルンルン。



で、実家に帰り着いても親戚達に、

インタビューされちゃったことを鼻膨らましながらご報告しまくりました。モチロン。



現在、実家の新聞はM新聞ではないので、

翌朝、私が起きる前に、

親切な兄がわざわざ、ローソンにM新聞を買いに行ってくれましたよ!!

優しいねっ!よっ!男前!



そして、私が起きてくると、

私がM新聞を開く前に、

「お前のことら、載ってへんかったで。たま駅長のことはモチロン載ってたけど」

だって。

「え?え?え?」

なめるように全ページチェックしましたが、

たま駅長のことはともかく、

高知から来た親子づれtiotioさんのことは、

爪のさきほども載ってませんでしたあああああ。



記者さん、いい夢見せてもらいましたよ。



次回、「たま電車」完成の折りには、

また、インタビューしてね。





2008/07/16

夕方の電話

夕方といえば、主婦にとっては戦場のメリークリスマスざんす。



夕飯の支度はするわ、子どもの宿題チェックはするわ、

本読みカードに感想書かなあかんわ、道場へいく支度せなあかんわ。。。。



そして、セールスの電話もこの時間帯が多いのです。



わかります、わかりますよ。

コールセンターのおばちゃん達も、大体勤務時間が6時か7時くらいまでで、

昼に電話して居てなかったら、働く主婦が夕方帰ってくる時間帯で

自分が勤務時間内のこの時間帯を狙ってかけてるんでしょうね。



しかし、

まじめでありきたりの返答では簡単に引き下がってくれませんので、最近では



「うちには子どもはいません」←BGMに子どもの本読みの声が流れてても言い切る。

とか

「あー、インターネットやめたんですよ。また興味がでたら、連絡します。」

とか

「家主さんが県外に住んでるらしくて、私じゃ分からないんですよ」

とか

「親戚がJAに勤めてるので、保険はJA共済です」

とか

「私も某化粧品会社のセールスしてるんですよ」

とか

「私は留守番のものでわかりません」



と、適当なことを言って切っちゃいます。



また、機嫌の悪いときにそういう電話が掛かってくると、

気合い十分に、声にドスを利かせて

「 %&(#)’”’0)$’(”&$0$)”#($!!! 」←とても掲載できません。

あーすっきりした。

というかんじです。



そして、先日、

今まさに道場に行こうとしたところ、電話が掛かってきて、

ひとみちゃんが電話をとってしまいました。

「あ、はい、居ます。かわります。」

そして保留にせずに

「おかあさん、お母さんにかわってくださいって」

この時点でワタクシ血管の筋がでてます。

「はい」←超ローテンション

「こんにちわあ」

「どちらさまですか?」←不機嫌

「あ、tiotioさんですか?」

「どちらさまですか!!!」←怒

「あ、○○といいますう」(とっても愛想のいい感じでますます怪しい)

「どちらの○○さんですか!!!!

どうして、名前とか電話番号とかご存知なのですか!!!!」
←かなり怒

「あ、すみません、今度学校の学童で保護者会の代表をすることになりました○○ですう」←ビビってるかんじ

「!!!!あ!すみませえええんん!!私ったらてっきり、何かのセールスと勘違いしちゃってええ」

(恥ズ!全然セールスとちゃうやん!)



そう、学校の学童といえば、友達とワタクシが保護者会を立ち上げ、

今年の春までの3年間ワタクシが代表世話人を務めていた、その学童なのです。

ポチャオ君が4年生になり、学童を卒会したため、

今年の保護者の集まりで一通り説明した後、

「では、新しい代表の方が決まったら、分からないことはいつでもご連絡くださいねー」

なんてさわやかにその場を後にしたのはつい先日のこと。

もちろんこのときに、名前も電話番号も自分でお知らせしました。なはは。



学童の保護者会の役員は結構大変なんです。

働いてる上に、市や県の組織と夜の会合なんかがあって、

県外に出張ということもあったりします。(←この担当は、友人がしてくれてた。)

その上、学童の指導員さんと保護者と学校の橋渡しのようなこともせねばならず、

更に、学童の保護者の方って、お忙しくて、イベントのときはとっても協力的なのですが、

役につくということはかなりムリなかたばかりでしたので、



こんなに大変なこと、次、引き受けてくれる人いてるんかなあ。



だいたい、夏休みが過ぎると学童やめちゃう方も多いし。

(ちなみに、高知市は学童保育に子どもを預けるのは一人7300円/月です。)



と、あまり期待していませんでした。

きっと、保護者会なしの学童に逆戻りしちゃうだろうな。。



と後ろ向きに想像してたのでした。



ところが、この○○さんはそんな役を引き受けてくれたというではではありませんか。

私にとっては「天使」のようなお方なのです。



そ、それなのに、私ったら、なんて失礼な物言いをしてしまったのでしょう。



あまりにもはずかしくて、必死こいて前半のあの無作法な私を払拭すべく

やさしーく、やさしーく、ていねいーに対応しましたことよ。



道場にはぎりぎり到着でした。



夕方の電話は恐怖です。



2008/07/10

カレーの食べ方

昨日は水曜日。

行きつけのスーパーのポイント5倍デーなので、

夕飯の材料を買いに行きました。

ナスが安かったのでナスのドライカレーにしました。



ナスのドライカレーはみんな大好きなのです。

たっぷり作ったので、みんな思う存分おかわりできました。



で、ポチャオ君。

お皿が空になってないのに、何回もおかわりしに席を立ってます。



「あんた、まだ残ってるやんか。食べてからおかわりしなあよ。」

「だって、どうしてもバランスが悪いんやもん。」

「バランス?」

「最初にカレーが多すぎて残って、ご飯足したら、今度ご飯余って、

そしてカレー足したら、やっぱりカレー残って・・・」

「あ・・・そ」



私が食べ終わった後も数回交互につぎ足したりしてました。

最後にお腹をさすりながら

「あーお腹いっぱい。やっとバランスがとれた。ごちそうさまー」



ほんまにバランスかいな。





2008/07/09

シンくんism

週末、うちで一緒に過ごしたモンゴル人のシンくんは、学校ではひとみちゃんと同じクラスです。

学校には今週末までいます。

毎日、ひとみちゃんが学校から帰ってくると、

「今日はシンくんどうやった?元気やった?」

と聞いてしまいます。



この前、ひとみちゃんが、クラスの話をしていて、

「あんね、カッチョっていっつもぶつぶつ独り言みたいに何か言ってて授業中とかうるさいんよ。

そいで、わたしとか、男の子らもときどき『うるさいで』って言うんやけど、

とうとうシンくんにまで、『うるさい』っていわれたんやで。

さすがのカッチョも、まさか、シンくんにまで言われると思ってなかったみたいで、

一瞬固まったあと『あ、すいません』って言ってたで。」



で、今日。

ひとみちゃん更に後日談。

「あんね、どうも、シンくんってカッチョの名前『うるさい』やと思ってるみたいなんよ。

今日ね、休み時間に皆でシンくんに『僕の名前は?』とか言って自分の名前覚えてもらえてるかどうかきいてたんよ。覚えてもらってる子もいてたし、まだ覚えてもらってない子もいてるんよ。

そいでだれかがカッチョを指して『この子の名前は?』って聞いたらシンくん『うるさい』って言ってたんよ。でも当のカッチョはまた注意されたと思ったみたいで、『あ、すいません』て言ってた。」



・・・



誰か、『うるさい』の意味とカッチョの名前、シンくんに教えてあげてー。







2008/07/06

シンくんまたね!


シンくん今日は、

朝から合氣道の稽古にひとみちゃんとポチャオ君と一緒に行きました。

師範も先生もとってもウェルカムで、

途中で道衣も貸してくれて着させてくれました。

シンくんも覚えが早く、なかなか上手でした。




















お昼ご飯を食べた後、高知城へ行きました。(ワタクシのガイド付き)

めっちゃ暑くて、皆ヘトヘトになったので、

夕ご飯は帰りにうどん屋で済ませました。

(このうどん屋さんは大盛りで有名なのです。シンくんの唐揚げうどん定食もボリューム満点でした。)

その頃になると、シンくんもかなり打ち解けて、

私たちに色々質問とかしてくれて、

モンゴルのご家族のことも沢山話してくれました。



家に着くと、すぐにお風呂に入らせて、

宿題の日記を書かせました。



最初、日記はホストファミリーのところに帰ってから書くと言って、

私たちの前で書くのは嫌そうでしたが、

それでは遅くなるんじゃないかと思い、

「ひとみちゃんも今から書くから一緒に書きや」

とちょっと強引に書かせました。



それでも、なかなか書き始めませんでしたが、

書き始めると、以外とノッてきて、ひとみちゃんによるといつもの倍以上書いてたそうです。



途中で見ようとしたら、さっと手で隠しました。

でも、書き終わったのを見て、「いっぱい書いてるやん!すごい!」

とか言いながらさりげなく読んだら、

合氣道のこととか、お城に行ったこと、うどんを沢山食べたことを書いてて、

最後に「おとうさん、おかあさん、いっぱいあそんだポチャオ君、ひとみちゃん、

ありがとうございました」って書いてあって、

胸がじぃぃぃぃん。としてしまいました。



毎日となると大変だろうけど、

週末だけの私達はとっても楽しかったです。

ホストファミリーのお母さんも、週末ゆっくりできてちょっと助かったみたいで

役に立てたかな。


シンくん


ひょんなことから、この週末だけモンゴルの少年をお預かりすることになりました。

シンくんです。

ひとみちゃんのクラスに一か月だけ短期留学?で来ています。

11日には高知を離れます。

モンゴルといってもウランバートルから来たお子さんなので、

高知とは比べ物にならないくらいの都会っ子です。



まあ、それでも物価が日本とは全然違うので、

日本語を勉強していて日本にホームステイしにくるお子さんは

ハイソなご家庭のお子さんが多いです。

シンくんのお父様も裁判官だそうです。すごか〜。



普段は、きまったホストファミリーの方のおうちにいます。



日本語はゆっくり簡単な単語を並べると半分くらいわかってくれます。

13歳だそうです。当たり前ですが、私のことを「おかあさん」って呼んでくれます。



うれしい!!かわいい!!



ちょっとシャイで、あまりしゃべりませんが、

ときどき質問してくれるのが超うれしいです。



「おかあさん、21日は何の日ですか?」

(カレンダーの数字が日曜日じゃないのに赤いから)

とか

「おかあさん、日本の人はいくつですか?(人口)」

とか。

ショックだったのは、

「ポチャオ君は何歳ですか?」

ときて

「ひとみちゃんは何歳ですか?」

とくれば、

「おかあさんは何歳ですか?」

うっ

「何歳にみえる?」



年上に見られてしまいました。

三十路を過ぎてからは、お世辞でも年上に読まれたことがなかったので、

内心相当ショックでした。。。それがワタクシのルッキングゥーの実力ゥー・・・。

シンくんのお母さんはワタクシよりも3歳年下でした。

はい。しょうもないことですが、ひっかかってます。



土曜日の午後から、日曜日の夜までお預かりします。

今日は、近くのふれあいセンターの図書室に行ったあと、

夕飯の材料を一緒に買いに行きました。



突然の決定でしたので、リサーチもそこそこに、夕飯はとりあえず餃子にしました。

あと、モンゴルの人はフルーツが大好きらしいと聞き、

餃子の材料とフルーツを買いました。



餃子を子供たちに包んでもらいました。

はじめ、スタンダードな包み方を私が教えてあげると、

首をかしげながら難しそうに包んでいましたが、

私がスープを作るために現場から離れているときに、

ひとみちゃんとポチャオ君が

「すっごおぉい!!」と歓声をあげているので

見に行くと、なんと私が教えた包み方なんかよりよっぽど高度な包み方で

次々と包んでいくではありませんか!!

















































モンゴルでは、子供は夕飯を作るお手伝いをするのは当り前なのだそうです。

女の子はもっと上手に包むそうです。



元気いっぱいに手を合わせて「いただきま〜す!」と言って

おなかいっぱい餃子をたべてくれました。

食後も元気いっぱいに「ごちそうさま〜!」と言って

ちゃんと食器を下げてくれました。



やっぱ かわいい♪



2008/07/03

道場のこと2

師範は、とっても小柄な方です。



学校の先生では言いにくいことも、ずばりと言ってくれます。

例えば、普段から態度もよく、稽古も熱心な子には、

突然ご褒美をあげたりします。

周りの子ども達がうらやましそーな顔をしたり、

「ひいきやー」という声がしても、

「差別じゃない。区別だ。」

とにっこりしながらきっぱり言います。

その一言で皆納得します。



子ども達は皆師範が大好きです。



稽古は先生(女性)が進めます。

稽古を始める前に毎回今日の言葉を習います。

俳句だったり、論語だったり、禅語だったり、般若心経だったり、

百人一首だったり、格言だったり、聖書の言葉だったり色々です。

お陰で私も以前に比べると物知りになりました。

最初に言葉を声に出して言わせた後、いきなり「意味は?」と子ども達に問いかけます。

その言葉から感じたままに子ども達は手を挙げて次々と思い思いに発言します。

学校では見られない光景です。



一通り皆の意見を聞いた後に師範が解説をしてくれます。

その解説が毎回奥が深くて、時には自分の既成概念がガラガラと心地良く崩れたりするんです。

子ども達も納得できないときは質問したりします。

あるときなどは、その言葉の解説に30分位かかって

「今日はこの言葉の意味が分かっただけで十分だよ。おわりにしてもいいくらいだ。

合氣道とはそういうもんだ」

なーんて言い放ったこともありました。



師範はなんか不思議なところがあります。



例えば、ひとみちゃんとポチャオ君が残って稽古をしていると、

それをしばし眺めた後、

「東北かどっか北の方の血が流れてるねー」

と私に言うのです。

実は先輩(ひとみちゃんとポチャオ君のお父さん)のルーツは新潟です。

私びっくり。そんなことなんで分かるの?



一年ほど前から道場では猫を飼っています。

その猫は、道場にきてる、そうくんとお母さんが、

ある日道場に行く為に車に乗ろうとしたところ、

タイヤの横に赤ちゃん猫が佇んでいて、ミイミイ言ってたのですね。

急いでいたのでどうすることもできず、とりあえず車に乗せて道場に連れて来ちゃったのです。

道場に到着して、猫をだいたまま先生に訳を話すと、

先生いわく

「ああ、その猫のことだったんだ、師範が2,3日前にもうすぐ迷い猫が来るからって言ってました」

だって。



また、昨年末、ひとみちゃんとポチャオ君が香川の祖父母のところに行っていて、

予定では新年の2日の稽古から出席の予定だったのですが、急遽予定変更で

12月30日の年末最後の稽古に突然行ったのですよ。

すると先生がびっくりして、

「師範にひとみちゃん達は2日からと何回言っても、30日に来るんだよねと繰り返すので、師範何いってるんだろと思ってたんですよ。ほんとに今日きてくれたんやね!!」

だって。



更に、数ヶ月前、ひとみちゃんの所属する合唱部がテレビに出たのですよ。

急なことだったので、別に誰にも言ってなかったんですね。

明くる日の稽古で

「私はほとんどテレビは観ないんだけど、昨日、急にテレビを観たくなってつけたら、

ひとみちゃんが歌ってたんだよ」と、にこり。



枚挙に暇がありません。



またいつかご報告します。