高知市鷹匠町には、土佐藩主だった山内家に伝わる数々の資料や品々が保管されている、
土佐山内家宝物資料館があります。
展示されているものはほとんどが「ホンモノ」です。
けれども、なぜかマイナーな資料館です。
高知市民でもほとんどの人は行った事ないでしょう。
高知城から徒歩5分。無料駐車場もあるのに。
昨年、勉強熱心な大先輩に「面白い企画展をやってるから行かない?」
と誘われ、学芸員の方を予約して一緒に行ってから、時々行ってます。
学芸員さんもとってもナイスな方が揃っています。
質問もしやすいし、解説も分かりやすいです。
行く時は学芸員を予約したほうが断然面白いです。
前には発売されていなかった「年間入館券」なるものが1,000円で登場していました。
普通、300円/1回です。
買いました。登録番号No.7でした。(利用者少なっ)
土佐藩は関ヶ原での功績で山内一豊が土佐藩主に命じられて以来、幕末まで一貫して山内家が16代に渡り藩主を務めてきました。←この事自体、わりと珍しい。
さて、今回の企画展では、その16人の藩主とはいかなる人達であったかが解説と共に資料展示されています。
おもしろかった。
展示物には、藩主の肖像画や、愛用品、本人作による書画などの展示と共に家族構成、主な功績、藩主になるに至った経緯、委任状、在任期間・・・などがありました。
委任状のような、徳川将軍からの書簡が面白かったです。花押のデザインや、書き方にも細かいルールがあって、上下関係がでてるなー。と感心しました。
13歳で藩主にならざるをえなかった人、在任期間たった12日だったひと、etc. 色んな人がいました。幕末活躍した15代 山内豊信は分家の出で、16代豊範は本家の出で、ふたりの確執とかも興味深かったです。
この土佐山内家宝物資料館の隣には山内神社があります。
春の桜はきれいですが、秋の銀杏も最高にきれいです。
2 件のコメント:
山内家藩主と言えば思い浮かぶのは、初代一豊と豊信と言うよりも
「酔って候 」容堂ですね。
お察しの通り司馬さんの作品で知りました。
同じ幕末の四賢侯でありながら松平春嶽が龍馬を可愛がったの
とは対照的に、元自藩の藩士であったにもかかわらず
龍馬の事を「知らぬ」と言い切ったとのエピソードがありましたね。
土佐藩の複雑な内情も書かれていたっけな。
こんにちは。
そうなんです。一貫して山内家って、外から見たらシンプルですけどね。また、山内家がずっと藩主だったことが却って反山内派の結束を強くしたとも言えます。
山内さんは現在も第19代当主方がいらっしゃいます。東京都高知を行き来してるようですが、気さくな方で、土佐鶴(日本酒)のCMに登場したりもしてました。また、18代目にあたるお父様もなかなかの人物で、ご存命中は周囲からの信頼も厚い方でした。
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