6年生にとっては最後の読み聞かせでしたので何の本を読もうかちょっと悩みました。
そして私に選ばれた本は「巨男(おおおとこ)の話」
by 新美南吉
心優しい巨男が、白鳥と都へ向かいます。
この白鳥、本当は都のお姫様なのです。
巨男の母親である魔女の魔法で白鳥にされてしまったのです。
この魔法をとくには、白鳥が涙を流さないといけません。
巨男は、都への道中、なんとか白鳥に涙を流させようと思って、たたいたりつねったりしますが、白鳥は悲しそうな顔をするだけで決して泣きません。
そしてじっと巨男のそばを離れません。
巨男は白鳥がかわいそうでたまりません。
都に着いた巨男は困り果ててしまいます。
ネタバレ
とうとう巨男は白鳥に、自分にこんなになついている白鳥なら、自分が死んでしまったら泣くに違いないと決心し、塔から落ちて死んでしまいます。
白鳥は泣きに泣きます。
そしてお姫様の姿にもどった彼女は言います。
「私はいつまでも白鳥でいて、巨男の背中にとまっていたかった。」
もう、滂沱の涙です。
担任の先生が、「tiotioさん!その本貸して下さい!」
と追いかけてきました。
お貸ししました。
ポチャオ君の本読みカードの余白に、びっしりと感想を書いてらっしゃいました。
先生、とっても心に残ったらしく、
ポチャオ君の話によると、
図工の時間に彫刻刀でみんな作業してたら
「そうか〜白鳥は巨男が好きやったがやね〜」
などと子どもたちの作業を見回りながら、しみじみとひとりごちていたそうです。
先輩の感想は、他に方法が無かったんだろうかと、かわいそうで仕方がないそうです。
新美南吉すばらしい。
4 件のコメント:
こんにちは(^O^)
『巨男の話』というタイトルを見て『きょおとこ!?』と読んでしまい、思わずまたまたポチャオ君のおもろ話かとワクワクしてしまった自分が恥ずかしい…(ToT)
新美南吉の作品にそんなのがあったなんて知りませんでした。愛知県の知多にある新美南吉記念館まで行ったのに。
彼の作品は、どこか哀しみのある物が多いですね。ちょうど今、ウスが学校でごんぎつねを習っている最中ですが、こちらもある意味思いの叶わないお話ですよねー。我が家にもありますが、不朽の名作と思います。四年生で習うのは遅い気がしますが…(^_^;)
『巨男の話』買いに行こう〜っと。
わぐちさんこんにちは!
新美南吉全集が欲しい!
本当に全部名作かどうか確かめたい!
なるほど、新美南吉さんにはそんな経験もあったのですね。
ぴったりかも。
新美南吉は、代用教員として教鞭を取っていた時期があったそうです。
担任の先生はそのことをご存知だったのかな?
知っておられたとしたら、作者と共に作品も身近に感じられ
尚更感動されたのかもしれませんね。
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