ここでまたまた浮気してます。
こんなときの浮気の相手は大抵ミステリーとか別の友人に勧められてハマってしまった村上春樹なのですが、
今回の浮気相手は新美南吉です。
新美南吉・・・「手袋を買いに」「ごんギツネ」は懐かしい方も多いと思います。今も子どもが本読みの宿題で読んでます。
月2回小学校で読み聞かせのボランティアをしているので、
今度は何を読もうかなと近所の図書室へ物色しにいきました。
そこで今回選んだのは、新美南吉の「でんでんむしのかなしみ」です。
10ページにも満たないお話ですが、感動です。
あるいっぴきのでんでんむしが、たいへんなことにきがつくのです。
「わたしの せなかの からの なかには かなしみが いっぱい つまって いるでは ないか」
えほんの絵がまたすばらしいので、えほんを見てほしいのですが、
ネットに本文全文あります。
あとがきによりますと、このお話は皇后美智子さまが1998年インドでの国際児童図書評議会世界大会での基調講演(ビデオ)で、幼い頃に読んでもらったこのお話について、思いがけないときに、何度も記憶によみがえってきたと語られたそうです。
シルヴァスタインの「おおきな木」以来の出会いを感じましたよ。
この「でんでんむしのかなしみ」には、多分、大人の人たちが若い人たちに伝えたい大切なことが簡潔に二つ盛り込まれているように感じます。それは私にとっては自分自身をも励ましてくれる強烈なメッセージでした。
おすすめです。
ちなみにこの日、新美南吉をほかに3冊借りました。どれもじぃぃ〜ん。です。
あ、今晩から「火怨」に戻ります。